部屋の蛍光灯が勝手に消える(常夜灯になる)時の対処法

部屋の照明(蛍光灯)が突然消え、つけ直しても数秒で勝手にまた消えて常夜灯になる問題が発生したのでその時の対処法を記載しました。

常夜灯にならず完全に消える場合も以下の対処法が有効だと思います。

蛍光灯が勝手に消え常夜灯に切り替わる

部屋で作業していたら急に蛍光灯が消え、壁のスイッチでつけ直しても数秒後にまた消えてしまう現象が発生しました…。

壁のスイッチを押す→蛍光灯が数秒だけついた後、勝手に消え常夜灯に切り替わる→また壁のスイッチを押す→また勝手に消える…

何回もこれを繰り返しましたが直らず、2本ある丸形蛍光灯のうち内側の小さい方だけ点灯させても同じように消えてしまいどうにもなりませんでした。

 

数秒間ついている時ははっきり明るくついていて全然チカチカしていないので一見寿命のようには見えません。

さっきまで全く問題なくついていたのに…

蛍光灯の電球の方ではなく本体の方の基盤が故障してしまったのかと思い結構焦りました。

しかし説明書など読んで調べてみると、なんと結局蛍光灯の寿命の問題でした…!

 

蛍光灯の寿命が近いと自動で消灯する機能が(本体側に)ある

蛍光灯の寿命が切れる前でも保護回路が働き自動で消える

なんと蛍光灯の機種によっては、蛍光灯の寿命が切れる前に寿命が近づいた時点で自動で蛍光灯を消灯する(常夜灯に切り替える)機能が搭載されたものがあるようです。

寿命が近づいた蛍光灯は暗くなったりチカチカしたりするイメージがありましたが、保護回路が働くとその前に自動で蛍光灯を消してしまうみたいです。

私が使用していた蛍光灯はリング型の大円・小円の2本で「2本ピッタリ同時に寿命が切れるなんて偶然ある??」と疑問でしたが、1本でも寿命が近づくとそれ以外のランプに問題がなくても全部消灯する機種もあるようです。

 

メーカーによって消灯のされ方は異なる

私の機種の場合は数秒で勝手に蛍光灯が消えて常夜灯が点灯しましたが、この動きはメーカーや機種の型番によって変わるみたいです。

各メーカーの蛍光灯の取扱説明書を参照したところ、次のようなパターンがありました。

  • 1本でも寿命になると、全てのランプがつかなくなる
  • 1本でも寿命になると、全てのランプが消灯し常夜灯が点灯する
  • 寿命となったランプが消灯し、残るランプが全光点灯になる
  • 寿命となったランプが消灯し、残るランプが調光点灯になる

ランプが自動で消えるまでの秒数も機種によって異なるみたいです。(一瞬~数秒)

※詳しくはお使いの蛍光灯の取扱説明書をご覧ください。

いずれにせよ保護回路が働くと蛍光灯がチカチカする段階に至っていなくても自動で消灯されるので、壁の蛍光灯スイッチを入れ直しても勝手にランプが消えるようであればまず蛍光灯の寿命を疑うのが良いと思います。

 

対処方法 (直し方)

寿命になったランプだけ外せば使える場合もある

手元に交換用のランプが無い場合はダメ元でこれをお試しください。

どのランプが寿命になったかは、ランプの端子付近に黒ずみがあるか見れば(ある程度)判別できます。

寿命が近い(寿命を迎えた)蛍光灯のランプは、下の写真のように端子付近に黒ずみが見られます
(1本目のランプは黒ずみどころか、ガラス管内壁に塗布された白い蛍光塗料が剥がれてしまってました)

寿命が切れ電極付近が黒ずんだ蛍光灯のランプ
(↑今回、寿命が近づいて自動消灯を引き起こした我が家の蛍光ランプ)

 

もし、黒ずんでいるのが一方だけなら、それを外せば蛍光灯が使えるようになるかもしれません
(1本だけの状態で使えるかは機種による)

上画像の2本目(下のランプ)のようにほんのり黒くなっている場合でも寿命判定に引っかかり保護回路が働いてしまう場合があります。
(私の機種では上の状態の2本目だけ蛍光灯に取り付けても保護回路が働いて常夜灯に切り替わってしまいました。)

もしかしたら見かけ上は黒ずんでいなくても寿命だとみなされる場合があるかもしれません。

寿命になったランプを外しても蛍光灯の保護回路が働いてしまう場合は、2本でなければ蛍光灯が使えないor2本目も寿命が近いという可能性が高いので、ちゃんと交換するのが良いと思います。

 

蛍光灯の交換 (全部交換する必要がある場合も)

新しい蛍光灯ランプを購入し、寿命の切れたランプと交換してください。

(ランプの交換は電源を切った状態で行ってください。)

寿命が切れたランプが1本だけであればその1本さえ交換すれば点灯するようになるかもしれませんが、メーカーによっては2本同時交換を推奨している場合があります。

一度に交換すれば手間も省けるので、両方とも交換するのがいいかもしれません。

(私の場合、2本目のランプの黒ずみに気づかず「1本目だけ新品に変えればOKかな!」なんてやってたら取り換え後も自動消灯が働いて、本体基盤の故障だと勘違いしました😅)

片方だけ変えて駄目であれば、全てのランプを新品に交換してください

 

両方のランプを交換したら保護回路が無事作動しなくなり、勝手に蛍光灯が消えて常夜灯になる問題が解消されました。

(ちゃんと説明書読むの大事ですね… 反省。)

 

蛍光灯を新品に交換したのに直らない場合

蛍光灯ランプを全て新品に変え、未設置ランプが一つもないにもかかわらず保護回路が働いてしまう場合は、すみませんがこちらでは対処法を確認できていません。

この場合は(説明書に何か記載がない限り)メーカーか購入店舗に問い合わせということになります。

(これが基盤が故障したパターンなのかな…?)

私の方で検証が全くできていないため情報としては不確かですが、建物で「瞬断(瞬間的な停電)」が起きた時に照明が常夜灯に変わってしまうことがあるらしいです。

参考情報(内容未確認):Q.通常灯にしていた部屋の照明が突然常夜灯に変わりました。 リモコンには触れておらず、リモコンを押す際のピピっという音も出ませんでした。

(上記サイトでは他に、リモコンの受信回路の不具合などを原因として考察していました。)

 

参考:各メーカーの蛍光灯保護回路の注意書き

各メーカー各製品の取扱説明書における保護回路についての記述をこちらにいくつかまとめました。

TOSHIBA

例①

型番:FVH97500RP など

ランプ寿命について

一本でもランプの寿命がくると保護回路がはたらきすべてのランプが消灯し常夜灯が点灯します
残りのランプも寿命をむかえておりますので、電源を切って速やかにすべてのランプを交換してください。
(常夜灯をリモコンで調光している場合は、調光状態の明るさで点灯します。)

取扱説明書リンク: 東芝蛍光灯器具取扱説明書
7ページ目

例②

型番:FSH99002R など

故障ではありません

一本でもランプの寿命がくると保護回路がはたらき、次のような現象となり正常点灯しません
電源を切ってすみやかにランプを交換してください。(ランプを交換した後、点灯切り替えを行って再点灯してください。)
1.寿命となったランプが消灯し、残るランプが全光点灯になる。
2.寿命となったランプが消灯し、残るランプが調光点灯になる。
3.すべてのランプが消灯し、常夜灯が点灯する。

取扱説明書リンク: 東芝照明器具 ネオスリムV スリムスクエア 取扱説明書
8ページ目

 

Panasonic

型番:FCLシリーズ

ランプを交換する

ランプが一本でも寿命になると、すべてのランプは正常点灯しません。寿命のランプを外すと正常なランプは点灯します。ランプは、すべて同時に交換することをおすすめします。
・ランプの明るさが低下したり、消灯や点滅を繰り返すとランプの寿命です。パナソニック製ランプをお求めください

取扱説明書リンク: 住宅用照明器具(シーリングライト) 取扱説明書
7ページ目

 

NEC

蛍光ランプの取換え

このような状態になりましたら、器具のワット数に応じたランプに取り替えてください。(寿命です)
・点滅を繰り返すとき。
・明るさが低下したとき。
・ランプが正常に点灯しないとき。
(安全の為、ランプが寿命の場合は保護が働き、ランプが一瞬点灯したのちに消灯します。)
・ランプの電極付近が黒ずんだとき。
(初めて点灯したときは、電極付近が黒くなり、しばらく点灯しておくと消えることがあります。この場合は、寿命ではありません。)

取扱説明書リンク: NEC 照明器具 取扱説明書
8ページ目(PDF1枚目)

 

記事化前の最新情報はこちらで先にツイートしています。サイト更新告知もこちら。