ダウンロード/ピクチャフォルダをDドラに移してCドライブ容量を節約する方法

ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」などの個人用フォルダを別のドライブに移して、Cドライブ(システムドライブ)の使用量を節約したい場合の手順。

データ容量のかさむ写真や動画は、初めからシステムドライブ以外でできるだけ管理したいため。

(CドライブがSSD、Dドライブが大容量HDDという例など。以下、CドライブからDドライブにデータ用フォルダを移動する前提で説明)

注意点

ソフトによってはCドライブに個人用フォルダがあることが前提になっているものもあるため、そういったソフトが正常に動かない可能性はある。

(個人的にはそれで困った事例は無い。どこに移動したかさえ自分できちんと把握しておけば、手動での位置指定とかで大抵のソフトはどうにかなる。)

警告・注意一覧 (クリックして表示)
【危険】保存先を絶対にDドライブそのものにしてはならない!!

必ず何かフォルダを作成し、それを個人用フォルダとして登録する。

フォルダを指定せず、保存先としてドライブそのものを直接指定した場合、標準の場所に戻したり保存場所を変更したりできなくなるおそれがある。

実際のやらかし事例:Windows ファイルの保存先の変更における不具合・MUSIC フォルダーなどが HDD の名前に書きかわってしまった

【危険】「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」を同じフォルダーに指定してはならない!!

必ず「ダウンロード」にはそれ用のフォルダ「Downloads」、「ピクチャ」には「Pictures」というように異なるフォルダを指定する。(方法はこのあと説明。)

同じフォルダーを指定すると、システムフォルダ同士が融合してしまい、標準の場所に戻したり保存場所を変更したりできなくなるおそれがある。

【注意】バックアップ系ソフトが正常に動かなくなるかも

使用する市販のバックアップソフトやWindows標準機能のシステムイメージのバックアップで、「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」がバックアップできなくなる場合がある。

手動でコピーしてバックアップしたりバックアップソフトのフォルダ指定機能を使うなどしてバックアップすれば問題ない。

【注意】使用中のソフトによっては個人用フォルダの参照先設定を変更する必要がある

もし「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」周りのファイル操作がうまくいかないソフトがあったらこれが原因かも。

手動で場所を再設定するなど、対処が必要。

 

個人用フォルダの移動方法

Cドライブに入っている「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」の 4 つをDドライブに移す例で説明します

移す場所は任意なので、以下の説明は自分の移したい場所に合わせて適宜読み替えてください。

ここでは、次のような場所移動を例に説明。(ドライブ文字以外は移動前の場所と揃える形)

<例:ダウンロードフォルダの場所>

移動前:C:\Users\ユーザー名\Downloads
移動後:D:\Users\ユーザー名\Downloads

 

移動先のDドライブでの準備

まず、Dドライブ直下に「Users」フォルダを作成。

その「Users」フォルダの中に自分のユーザー名のフォルダを作成。
(例:ユーザー名が nyaon なら「nyaon」という名のフォルダを作成。)

個人用フォルダの移動方法:Dドライブ直下に「Users」フォルダを作成

 

そのユーザー名フォルダの中に、「Downloads」「Pictures」「Videos」「Music」フォルダを作成。
(名前は必ずこれにすること! これらは個人用フォルダのデフォルト名なので、これ以外の物に変更するとソフトウェアによっては誤動作するおそれがある)

個人用フォルダの移動方法:ユーザー名フォルダの中に、「Downloads」「Pictures」「Videos」「Music」フォルダを作成

これらのフォルダを後の設定で「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」フォルダにすることになる。

OneDrive同期フォルダの変更

OneDrive が有効になっていると、個人用フォルダのうち「ピクチャ」「ドキュメント(※今回の説明には含めず)」の場所が次の場所に変更されていることがある

C:\Users\ユーザー名\OneDrive

 

つまり OneDrive フォルダの中に入っており、OneDrive の同期対象に指定されている。

この状態の「ピクチャ」「ドキュメント」は移動に制限がかかり、そのままでは移動できない。

同じ場所にリダイレクトできないフォルダーがあるため、フォルダーを移動できません。アクセスが拒否されました。

 

この制限を回避するため、OneDrive フォルダ自体の場所を変更する必要がある。

(この機会に OneDrive の場所をDドライブに移せば、Cドライブの容量節約になる)

まず以下のページの手順を済ませる。

OneDriveの場所移動

CドライブからDドライブに「ピクチャ」フォルダを移動するためにプロパティから設定を変更しようとしたら 同じ場所にリダイレクトできないフォルダーがあるため、フォルダーを移動できません。 アクセスが拒否されました。 と表示されてし[…]

 

上記手順が済んでから、次の手順に進む。

(※「ピクチャ」「ドキュメント」以外のフォルダにはその制限はないので、それらを移動しない場合は上記実施不要。)

個人用フォルダの場所設定変更

準備が整ったので、まずは「ダウンロード」フォルダの場所を移動する。

C:\Users\ユーザー名 に移動して、まず「ダウンロード」フォルダを右クリック → プロパティを開く。

個人用フォルダの移動方法:個人用フォルダの場所設定の変更、プロパティから

 

場所 → 移動(M)...

個人用フォルダの移動方法:個人用フォルダの場所設定の変更、プロパティの「場所」画面

 

先ほどDドライブに作成した Downloads フォルダを選択。

個人用フォルダの移動方法:先ほどDドライブに作成した Downloads フォルダを選択

 

D:\Users\ユーザー名\Downloads に変更されたことを確認して「OK」

個人用フォルダの場所設定を変更した後のプロパティ画面

 

「はい(Y)」 を押す。
※現在すでに「ダウンロード」フォルダに存在しているファイルも新しく設定した場所に移してくれる。

フォルダーの移動警告メッセージ「元の場所のすべてのファイルを、新しい場所に移動しますか?」

 

これで「ダウンロード」フォルダが、現在の中身ごとDドライブに移動した。
(このように、ちゃんとフォルダアイコンも変更され、「ダウンロード」と日本語で表記されている。使い勝手もCドライブにあった時と変わらない)

個人用フォルダの移動結果:ダウンロードフォルダ

 

以上の手順を、同様に「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」についても実施すれば完了。

最終的に、以下のようになる。

個人用フォルダの移動結果

 

なお、Cドライブからは「ダウンロード」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」がなくなるので、ついでに元あった場所にショートカットを作成しておけば利便性が向上する。

個人用フォルダが元々合った場所にショートカットを作成

※トラブルシューティング

ピクチャフォルダだけ見当たらない (クリックして表示)

OneDriveが有効になっていると「ピクチャ」の場所が次の場所に変更されていることがある (OneDriveフォルダの中に入っている)

C:\Users\ユーザー名\OneDrive

 

先述の通り、OneDriveフォルダの中に「ピクチャ」が入っていて同期対象になっていると、「ピクチャ」を他の場所に移すことができないので注意。

同じ場所にリダイレクトできないフォルダーがあるため、フォルダーを移動できません。アクセスが拒否されました。

移動時に上記エラーメッセージが表示される。

先述した、OneDrive フォルダ自体の場所を変更する手順をまだ済ませていない場合はこちらのページを見て実施しておく。

 

フォルダー リダイレクトの警告が表示された (クリックして表示)

フォルダー "デスクトップ" を、別のシステムの "C:\Users\ユーザー名\Desktop" にあるフォルダー "デスクトップ" にリダイレクトしますか? リダイレクト続行するとそれらを分離したり、既定の場所を復元できなくなります。リダイレクトを続行しますか?

フォルダー "デスクトップ" を、別のシステムの "C:\Users\ユーザー名\Desktop" にあるフォルダー "デスクトップ" にリダイレクトしますか? リダイレクト続行するとそれらを分離したり、既定の場所を復元できなくなります。
リダイレクトを続行しますか?

 

万が一、上記のようなリダイレクトの警告が表示されたら「いいえ」を押して操作を中止する

※万が一2つ以上のシステムフォルダが同じ場所を参照する形になると、二度と分離できなくなる恐れがあるため。(要 Windows 再インストール)

※自分の環境では「デスクトップ」フォルダの移動でこれが表示されてしまい、怖かったので「デスクトップ」の移動は諦めてそのままの場所にしている。

 

「ドキュメント」フォルダの移動について

上記手順では「ドキュメント」フォルダの移動については触れなかったので、OneDrive が元々あった場所(移動前の場所) に「ドキュメント」が残ったままになっている。

C:\Users\ユーザー名\OneDrive

 

先ほど移動した他の個人用フォルダと同じ場所に統一したい場合は前記手順で同様に移動すればOK。
( 移動先のフォルダ名は「Documents」にする )

個人的には「ドキュメント」はDドライブではなくCドライブに配置したかったので「ドキュメント」だけ別対応した。

ドキュメントはそこまで大きなファイルを保存しないので容量の心配は無い一方、読み書きは頻繁にするので SSD のシステムドライブに配置するのが好都合だった。

※手動でドキュメントにファイルを出し入れすることが無くても、各種アプリケーションがドキュメント内に設定を頻繁に読み書きする。

 

以下、Cドライブのユーザーフォルダ内に「ドキュメント」を移動する例を説明する。

移動前:C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Documents
移動後:C:\Users\ユーザー名\Documents

手順

まず、ユーザーフォルダ

C:\Users\ユーザー名

内に「Documents」フォルダを作成。

ドキュメントフォルダを移動する方法:移動先の「Documents」フォルダを作成

 

次に、「ドキュメント」を右クリックして「プロパティ」を開く。

ドキュメントフォルダを移動する方法:「ドキュメント」を右クリックして「プロパティ」を開く

 

「場所」タブにある「移動…」ボタンをクリック。

ドキュメントフォルダを移動する方法:「プロパティ」の「場所」タブにある「移動…」ボタンをクリック

 

先ほど作成した「Documents」フォルダを選択し、元の画面でOKを押せばドキュメントフォルダの移動が完了する。

ドキュメントフォルダを移動する方法:移動先の選択で、先ほど作成した「Documents」フォルダを選択

 

個人用フォルダの移動有無の理由について

すべての個人用フォルダをDドライブに移動せず、一部だけ移動した理由は以下の通り。

(単なる好みなので、お好みに合わせてどうぞ。)

 

個人用フォルダ名

移動するorしない

理由

ダウンロード

する

容量が大きい

ピクチャ

する

容量が大きい

ビデオ

する

容量が大きい

ミュージック

する

容量が大きい

OneDrive

する

容量が大きい (1TBを確保したい)

ドキュメント

しない

容量は大きくない
書き込み速度の速いSSDから移さずOK

デスクトップ

しない

移動により不具合が発生することがあるらしい

アドレス帳

しない

容量は小さい

お気に入り

しない

容量は小さい

検索

しない

容量は小さい

保存したゲーム

しない

ゲームは高速なSSD上で動作させたい
(ただし自分はここにゲームをインストールしない)

 

移動の手間を考えて、ほぼ使っていない個人用フォルダは手を付けていない。

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