かな入力なのに半角英数字になり日本語入力できない→解決法

かな入力モードになっているにもかかわらず、日本語入力中に突然 半角英数字しか入力できなくなる不具合について解決法を記載しました。

結論から言うとこれは日本語入力用のソフト(Microsoft IME)の更新による不具合によるもので、以下の手順で旧バージョンに戻すことで直せます

日本語入力ができなくなる度に再起動で不調を直す必要もこれでなくなります。

症状

全角かな入力中に 突然半角文字しか入力できなくなる

Windows 10 で Word などのアプリケーションで文字入力していた時になぜかいきなり英数字でしか入力されなくなり、ひらがなや漢字など全角文字が一切入力できなくなる症状です。

発生原因・発生環境は不明で発生タイミングも唐突です。頻度も不明。

(私の環境ではこの不具合に遭遇したことがないのですが、友達のパソコンでこの症状が発生したので修正方法を探り、今回記事にしました。)

かな入力の表示「あ」になっているのに半角英数字になる

Microsoft IME のツールバー

上記画像のようにIMEの入力モードが「あ」(かな入力モード) になっているにもかかわらず半角英数字しか打てなくなりました

「半角/全角」キーを押すとIMEの表示は「あ」と「A」で切り替わりますが、切り替えてもう一度「あ」にしても全角入力ができないです…。

※ちなみに全角入力のはずなのに英数字が入力されてしまうトラブルとしてよくCapsLockキーの誤押下がありますが、今回はCapsLockキーが原因ではありません。

ちなみにPCをシャットダウンして次回起動する(または再起動する)と治るらしいのですが、症状が発生するたびにいちいち再起動するのは面倒…。

 

解決策 (直し方)

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す

手順

画面右下の入力モード表示部分「あ」を右クリック。

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す方法

 

右クリックメニューから、「設定」をクリック。

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す方法

 

設定画面が開くので「全般」をクリック。

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す方法

 

一番下の方までスクロールすると「互換性」という設定項目がある。
以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をオンにする

Microsoft IME を以前のバージョンに戻すことで、かな入力なのに半角英数字になり日本語入力できない不具合を直す

 

「以前のバージョンの Microsoft IME を使用しますか?」と聞かれるので「OK」をクリック。

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す方法

 

「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」がオンに切り替われば設定完了。

Microsoft IME を以前のバージョンに戻す方法 「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をオンにする

これで Microsoft IME を旧バージョンに戻すことができました。

旧バージョンでは全角入力時に日本語入力ができなくなる不具合が発生しなくなります

※設定をオンにした直後に「前のバージョンの日本語入力に切り替えた理由を教えてください(複数選択可)」というアンケート(フィードバック)が表示されることがありますが、回答しなくてもきちんとIMEは以前のバージョンに戻るのでご安心ください。

 

※上記手順で治らない場合

この不具合は Microsoft IME 特有のものなので、他の日本語IMEをインストールしてそれに切り替えれば不具合は発生しなくなります

例えば Google 日本語入力 を代わりに利用すればこの不具合は発生しません。

直らなかった場合は Microsoft IME の使用をやめ、他の便利なIMEをインストールしてそれを使うといいかもしれません。

 

不具合の原因

Microsoft IME は 2020年10月頃からの大型アップデート「Windows 10 October 2020 Update (バージョン 2004)」で新しいバージョンに更新されました。

アップデートによる仕様変更で新たなバグ(不具合)がたくさん生まれてしまっている状況みたいです。

(かな入力なのに英数字になる不具合以外にも、実は不具合(仕様変更?)が増えています。)

更新は自動で行われたため気づかぬうちに新しいIMEになり、いつの間にかこの不具合が発生するようになってしまったという人が多いと思われます。

 

Microsoft側も新バージョンへの更新で問題が発生することは想定済みのようで、現時点では問題が発生した場合は以前のバージョンに戻せばOKという立場のようです。

互換性

Microsoft 日本語 IMEは、Windows 10 October 2020 Update (バージョン 2004) の時点で更新されました。 IME は、[IME 設定] > [一般] の互換性設定をサポートしています。 新しい IME で問題が発生した場合は、[以前のバージョンの Microsoft IME を使用する] をオンにすることで、以前のバージョンの IME を有効にできます。 Microsoft は新しい IME の改善を続けています。 あなたのエクスペリエンスを提供するためにフィードバックを提出することも、ぜひ検討してください。

↑掲載場所はこちら。(Microsoftのサポートサイト)

そのうちMicrosoft側がこの不具合を修正してくれるかもしれません。(2021年5月時点ではまだ不具合の発生例あり(友達のPC)。)

 

他の不具合

新バージョンの Microsoft IME での不具合は他にも見つかっています。

私が確認できたのは「Altキーを押したままテンキーの数字を押すことで特殊文字を入力する」機能がおかしくなってしまう不具合です。

(本来は数字キーで入力したUnicodeのコードポイント(の10進法表記)に対応する特殊文字が入力されるのですが、不具合発生時はなぜか全く別の文字が入力されてしまう)

こちらの不具合も Microsoft IME を以前のバージョンに戻すことで同様に解決します。

修正方法と補足事項についてはこちらの記事をご確認ください。

IME不具合

Altキーを押しながらテンキーの数字キーを押すことで、その数字に対応する特殊文字を入力できる機能があります。(Windows) (数字と特殊文字の対応表はこちら。) しかしある時から突然、いつものように数字キーを入力したにもかかわら[…]

Altキーで特殊文字を入力しようとすると、違う字が表示される
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