NMKD Stable Diffusion GUI 1.5.0 の新機能・更新情報

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で簡単に使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」が 2022/10/04 にアップデートしました!

※現在の最新版はバージョン 1.6.0 です。(1.5.0 はその一つ前)

1.5.0 以前には無かった便利な機能の追加や仕様の改善が行われ、今まで以上に使いやすくなりました。

NMKD Stable Diffusion GUI でもネガティブプロンプトが簡単に使えるようになったのは大きいですね。

以下にその概要と各機能の説明を記載します。

 

※ソフト NMKD Stable Diffusion GUI の 1.5.0 ではなく、Stable Diffusion そのもののバージョン 1.5 モデル を使う方法は以下のページをご参照ください。

リンク:Stable Diffusion 1.5 モデルを NMKD Stable Diffusion GUI で使う

Ver. 1.4.0 → Ver 1.5.0 の変更点

※以下要点です。詳しい公式発表はこちら

※各機能の詳しい説明は「ソフトの使い方 (初めて使う方向け)」の項の次に記載しています。

※ソフトダウンロード先:NMKD Stable Diffusion GUI - AI Image Generator

動作環境の拡大

  • 4 GB VRAM で実行可能に
  • CUDA デバイス (GPU or CPU) を選択するオプションが追加
    (試験的に CPU でも実行可能に)

新機能の追加

  • プロンプト中の語句を角括弧 [ ] で囲むとその要素を画像から除外 (ネガティブプロンプト)
  • 画像中の顔面を修復する機能の選択肢に、新しく CodeFormer が追加
  • 画像の高画質化(アップスケーリング)機能で使われる RealESRGAN が更新 (品質向上・高速化)
  • モデル結合ツールが追加 (2つの .ckpt ファイルを好きな比率でマージできる)
  • モデル剪定ツールが追加 (モデルファイルのサイズを軽量化)
  • 画像読み込み画面が追加され、読み込んた画像から必要な機能をすぐに呼び出せるように
    (読み込み画像を img2imgに使用 / 画像から設定を読み込んで適用 / プロンプトをコピー)
  • ソフト画面上でクリップボードの画像を Ctrl+V で読み込めるように

利便性改善・不具合修正

  • ウィンドウサイズが変更可能に
  • プロンプト入力欄のサイズが大きくなり、マウスホイールでズーム可能に
  • ファイル名にプロンプ​​ト/シード/スケール/サンプラー/モデルを含めるかどうか選択可能に
  • 後処理された画像に加えて元の画像を保存するオプションを追加
  • 画像削除ボタンの追加
  • 画像ビューアの刷新 (初期状態は100%拡大率&ダブルクリックで全画面表示)
  • 画像ビューアの右クリックメニューに画像再生成ボタンが追加
  • 適切に動作していなかった低メモリモードでの後処理機能を無効化
  • 画像生成中に Cancel を押すとエラーが発生する不具合の解消

 

動作条件 (Ver 1.5.0)

  • 動作OS は Windows 10, Windows 11
  • 最大 11 GB のディスク空き容量
  • Nvidia製GPU が必要
  • ★重要★:Windowsのユーザー名に日本語・半角スペースを含まない

ビデオメモリ(VRAM)容量が3GB以上6GB未満の場合は低速低メモリモードで動作可能で、6GB以上であればより多くの機能を利用できる高速モードで動作可能です。

バージョン 1.5.0 では GPU の代わりに CPU で画像を生成するオプションが追加されましたが、実験的機能で動作するかどうか不明なため GPU 推奨です。

※ユーザー名に日本語・半角スペースが入ってしまっている方は新しいユーザーを作ってそちらにインストールするか、このリンク先の「対処法」の部分をご参照ください。

 

自分が使用しているGPUの種類やVRAM容量はこちらの方法で確認できます。

チップの種類が「NVIDIA ○○」になっていることをご確認ください。

残念ながら、現時点では「Intel(R) HD Graphics ○○」といった Intel製CPUの内蔵GPUや、AMD製GPUには非対応です。(もしかしたらCPU画像生成オプションが使えるかも)

 

インストール・更新方法

10/24 追記:現在の最新バージョン 1.6.0 のインストール方法を以下のページに記載しました

1.6.0の導入方法

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で簡単に使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」 が 2022/10/17 に更新されました! 現在の最新版はバージョン 1.6.0 です。[…]

最新バージョンを上記ページの「Ver 1.6.0 のインストール・更新方法」の項に従ってインストールしてください。

 

ソフトの使い方 (初めて使う方向け)

基本的な使い方・設定

初めて NMKD Stable Diffusion GUI を使う方は基本的な使い方各設定項目の意味や推奨値基本機能など一通りまとめた以下のページを必ずご確認ください。

使い方

入力したテキストから画像を生成したり、自分が描いた落書きに説明テキストを加えれば思い通りの絵に変えたりできるAI「Stable Diffusion」 ↑a sleeping cat in the hot spring (温泉で眠る[…]

 

楽しい機能たち

ラクガキを絵画や風景写真に変える

画像(+説明文章)から画像を生成する(img2img)を使ってみたい! という方は以下のページをご覧ください。

MSペイントで描いた適当な山と川の落書き(左)と、それをStable Diffusionのimg2imgに複数回通し、写真風に変換したもの(右)

img2imgのやり方

画像生成AI「Stable Diffusion」は入力したテキストから画像を生成するだけでなく、画像と説明テキストを入力すればそこから思い通りの画像を生成できる img2img も利用できます。 例えばMSペイントで描いたこん[…]

 

画像の高画質化・顔修復・シームレス素材化

NMKD Stable Diffusion GUI 1.3.0 の新機能:顔復元(Face Restruction)

画像の高画質化

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」が 2022/09/06 についにバージョン更新…! バージョン1.3.0 になりました。そしてバ[…]

 

アニメ風な別モデルの使用・重み付きプロンプト

Waifu Diffusion モデルで生成したイケメンにゃんこキャラクターの画像

NMKD Stable Diffusion GUIで重み付きプロンプトを使用して生成した写真の比較

アニメ風モデルを使う

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」で利用可能な便利機能をまとめました。 プロンプト中の語句に数値で重み付けできたり Creative[…]

 

画像の一部分だけ描き変え

画像の一部だけAI変更

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で簡単に使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」が 2022/09/20 に大型アップデートしました! 現在の最新版がバージョン 1.4.0[…]

 

動物キャラ生成用モデルでかわいいマスコットキャラを作る

Stable Diffusion で furry_epoch4.ckpt モデルを使って生成したかわいい動物キャラ(ケモノ)の画像たち

動物キャラの作り方

画像生成AIの「Stable Diffusion」で人間キャラクターを作成した例はたくさん見かけますが、動物キャラクターは情報が非常に少ないのでこちらに方法をまとめました。 かわいい動物キャラクター・マスコット・ケモノキャラを生成させ[…]

Stable Diffusion で furry_epoch4.ckpt モデルを使って生成したかわいい動物キャラ(ケモノ)の画像たち

 

以下、本ページではバージョン1.5.0の新機能に絞って概要や使い方を説明していきます。

 


 

ネガティブプロンプト

特定の言葉をネガティブプロンプトとして指定すると、それが含まれないような画像が生成されます

角括弧 [ ] 内に語句を書くことでネガティブプロンプトとして指定可能です。

構文 (プロンプト)

普通のプロンプト文 [ネガティブプロンプト]

角括弧の中には複数語句を指定可能です。

 

使い方

"photo of blue sky" -s 50 -S 34316150 -W 512 -H 512 -C 7.5 -A k_euler_a

例えば「photo of blue sky」というプロンプトで青空の写真を生成させるとき、雲が写ってほしくないならネガティブプロンプトに「clouds」を指定すれば雲が含まれない画像が生成しやすくなります。

photo of blue sky [clouds]

↑まずは普通にプロンプトを書いてから、後ろに大かっこ [ ] を用意して中に除外したいワードを入れます。

同一設定・同一シードで clouds をネガティブプロンプトに指定して生成した画像がこちらです。

"photo of blue sky [clouds]" -s 50 -S 34316150 -W 512 -H 512 -C 7.5 -A k_euler_a

ちゃんと雲が消えています。

生成する画像に余計な要素が含まれがちならネガティブプロンプトで積極的に除外すれば、良画像生成率を高められそうです。

 

画像の質の向上にネガティブプロンプトを用いる

ネガティブプロンプトで画像の質を下げる要素を除外させることで画像の質を向上させるテクニックが流行しています。

公開されている作例で通常のプロンプトとネガティブプロンプトが併記されている場合は、普通のプロンプトを前に入力してから角括弧 [ ] の中にネガティブプロンプトを入れればOKです。

例えば人物画/写真の質を向上させるネガティブプロンプトとして紹介されていた以下を使いたい場合、

lowres, text, error, cropped, worst quality, low quality, jpeg artifacts, ugly, duplicate, morbid, mutilated, out of frame, extra fingers, mutated hands, poorly drawn hands, poorly drawn face, mutation, deformed, blurry, dehydrated, bad anatomy, bad proportions, missing arms, missing legs, extra arms, extra legs, fused fingers, too many fingers

(※紹介されていたネガティブプロンプトは長すぎて語数制限に引っかかったので、一部削りました)

通常のプロンプト文を入力した後、[ ] に上記ネガティブプロンプトを全部まるごと入れればOKです。

 

例えば2人の子どもがトランプをしている画像を出したい場合は、「two kids playing cards」の後に 「 [ネガティブプロンプト] 」を追加して、

two kids playing cards [lowres, text, error, cropped, worst quality, low quality, jpeg artifacts, ugly, duplicate, morbid, mutilated, out of frame, extra fingers, mutated hands, poorly drawn hands, poorly drawn face, mutation, deformed, blurry, dehydrated, bad anatomy, bad proportions, missing arms, missing legs, extra arms, extra legs, fused fingers, too many fingers]

とすればOKです。

長すぎて語数制限に引っかかる場合は、ネガティブプロンプトを一部削ってみてください。

(ちなみに実際に生成すると分かりますが、ネガティブプロンプトを利用しても手や指の形状がおかしくなる問題はなかなか改善しません)

画像のジャンルによっては既存のネガティブプロンプトがあまり有効でない場合もあるので無理に入れる必要は無いかもしれません。

(興味深いネガティブプロンプトの探索方法が紹介されていました。NMKD Stable Diffusion GUI では実行できませんが参考にはなるかもしれません。)

人物画・キャラクター画など各用途に合わせて色々なネガティブプロンプト例があるので、必要であれば検索してみてください。

 

ネガティブプロンプトと"負の重み"の比較

NMKD Stable Diffusion GUI では単語に負の重みを指定することでその単語を除外する機能が既にあります。

ただし負の重みは以下の点で 角括弧 [ ] によるネガティブプロンプトより使いにくいので、ネガティブプロンプトの利用をおすすめします。

  • 負の重みを指定したい場合、それ以外の語句に忘れずに正の重み(:1) を指定しないといけないので面倒
  • 負の重みが -0.3 あたりを超えると出力画像の色味や形状がおかしくなり始める
    ↑ネガティブプロンプトと異なり数値で細かく負の値を指定できて便利そうですが、実際のところ調整は難しいです
  • (何も指定しない画像に対して) 画像の構図が大きく変わる場合が多い

NMKD Stable Diffusion GUI でネガティブプロンプトと負の重みの比較"プロンプトは画像下のもの" -s 50 -S 34316150 -W 512 -H 512 -C 7.5 -A k_euler_a

上記3画像は同一シード同一設定でプロンプトのみ変更したものですが、ネガティブプロンプトの使用に比べると負の重み指定では画像の構図が大きく変わってしまっています。

しかも雲が完全には除去されていません。

角括弧 [ ] によるネガティブプロンプトの利用がおすすめです。

 

単語数の制限について

プロンプトとネガティブプロンプトは、それぞれ55語の語数制限があります。

それぞれ別枠なのでプロンプトが55語あってもその後ろに大括弧 [ ] を追加して、その中にネガティブプロンプトを55語入れることができます。

参考:開発者さんの回答

 

ソフト画面の変更

バージョン 1.4.0 以前と比べてソフト画面が少し変更されました。

NMKD Stable Diffusion GUI 1.5.0 のソフト画面

プロンプト入力欄

プロンプト入力欄は右側に移動しました。

プロンプト入力欄でマウスホイールを回すとテキストを拡大・縮小できます。

追記(10/24):Ver.1.6.0では Ctrl キーを押しながらマウスホイールを回すことでテキストの拡大・縮小ができます。

入力欄の左隣にある「 ﹀ 」ボタンを押すと、入力欄が一時的に広がるので長いプロンプトを入力する際に便利です。

※たまに「 ﹀ 」を押してもなぜかちょっとしか広がらない場合があります。その時はもう一度「 ﹀ 」を押せばちゃんと最大まで広がります。

画像ビューア

ソフト画面で表示されている画像をクリックすると、画像ビューアが起動します。

画像ビューアを右クリックすると、各機能のメニューが表示できます。

追記(10/24):以下の画像・項目は Ver 1.5.0 時点のものです。Ver 1.6.0 での画面や追加機能はこちらの「ポップアップ画像ビューア」の項で説明しています。

NMKD Stable Diffusion GUI の画像ビューア

Close (ESC) 画像ビューアを閉じる
※Escキーを押して閉じることもできる
Copy Image to Clipboard 画像をクリップボードにコピーする
Set Size... 画像の表示サイズを変更 (100% / 200% / 全画面)
Set Tiling... 画像をタイル表示 (1x1, 2x2, 3x3)
※Generate Seamless (Tileable) Images オプションをONにしてシームレス画像を作っている場合は、この機能で画像ビューアから簡単に2×2、3×3でタイリングしたときの表示を確認できます
Enable Slideshow Mode
(Mirror Image Viewer)
ソフト本体の「 < 」「 > 」ボタンで次の画像を表示させた時、画像ビューアもソフト側と同じ画像を表示させるかどうか

 

モデル結合ツール

画像生成に使うモデル (.ckpt ファイル) 2つをマージ(ブレンド)することで、2つのモデルを好きな割合で合体させて新しいモデルファイルを作成できます。

上手くいけば各モデルの特徴をいいとこ取りした新しいモデルファイルを作れるかもしれません。

※別のモデルの配布先や別モデルの読み込み方法は以下を参照。

別モデルの利用

画像生成AIの「Stable Diffusion」をコマンド操作不要で使えるソフト「NMKD Stable Diffusion GUI」で利用可能な便利機能をまとめました。 プロンプト中の語句に数値で重み付けできたり Creative[…]

方法

画面右上にある赤枠で囲ったアイコンをクリックすると表示されるメニューから「Marge Models」(モデルのマージ)を選びます。

 

モデルのマージ画面が表示されます。

右上のフォルダボタンを押して、表示されたフォルダに混ぜたいモデルファイル (.ckpt ファイル) を入れてください。

次に右上の更新ボタンを押して、モデルリストを更新させます。(今フォルダに入れたモデルファイルが下の選択肢に表示されるようになる)

混ぜたい2つのモデルをリストから選び、下のバーで混合割合を調整してから下の「Merge!」ボタンを押せばモデルのマージが始まります。

NMKD Stable Diffusion GUI の モデル結合ツール

 

モデルのマージは数十秒で完了します。

マージされたモデルは先ほどのフォルダに保存されるので、ソフト設定画面のモデル選択オプションから選ぶことができます。

例えば ○○.ckpt と △△.ckpt を 30% : 70% の比率でマージした場合、ファイル名は「○○-30-with-△△-70.ckpt」となっています。

参考

Stable Diffusion (sd-v1-4)、Waifu Diffusion (wd-v1-2-full-ema)、TrinArt (trinart2_step115000) の3モデルを何種類かの比率でマージさせた結果を比較したページがありました。

リンク:【Stable Diffusion】マージモデルと各モデルの生成結果を比較してみた

 

モデル剪定ツール

モデルファイルは1個で数GBとサイズがかなり大きいですが、画像生成時に不要なデータをモデルから切り落とすことでファイルサイズを小さくできます。

(画像生成時には不要な EMA データの削除)

方法

画面右上にある赤枠で囲ったアイコンをクリックすると表示されるメニューから「Prune (Trim) Models」(モデルの剪定)を選びます。

 

ファイルサイズを小さくしたいモデルをリストから選びます。

(剪定前のモデルは消されず残るので、別の場所にバックアップせず大丈夫です)

NMKD Stable Diffusion GUI の モデル剪定ツール

下の「Save as Half-Precision Model」にチェックを入れることで更にファイルサイズを小さくできます。

(浮動小数点の精度を float16 と float32 のどちらにするかという選択です。チェックを入れて float16 版モデルにしても生成する画像がほぼ変わらないにもかかわらずVRAM消費量を float32 に比べて削減できるので、チェック推奨です)

下の「Prune!」ボタンを押せばモデルの剪定が始まります。

モデルの剪定は1分程度で完了します。

剪定されたモデルは先ほどのフォルダに保存されるので、ソフト設定画面のモデル選択オプションから選ぶことができます。

例えば ○○.ckpt を「Save as Half-Precision Model」にチェックを入れて剪定した場合、ファイル名は「○○-pruned-fp16.ckpt」となっています。

参考

モデルの剪定でどの程度生成画像が変化するのか、剪定前後の比較を行っているページがありました。

リンク:WD1.3の4種類のモデル(float32,float16,full,full-opt)の違いを検証

ソフトで「Save as Half-Precision Model」にチェックを入れて剪定して得られたモデルは「float16」に相当します。(チェックを入れない場合が「float32」)

full版を剪定して float16 版にすると少し生成画像が変わるみたいですが、float32 → float16 の剪定なら生成画像をほぼ変えずにファイルサイズだけ小さくできそうです。

 

画像読み込み画面

ソフトに画像をドラッグ&ドロップする、またはソフト画面で Ctrl+V を押して画像を貼り付けすると画像読み込み画面が表示されます。

NMKD Stable Diffusion GUI の画像読み込み画面

NMKD Stable Diffusion GUI で生成した画像を読み込ませた場合、右側のパネルに画像生成時のプロンプトや設定値が表示され確認できます。

右下のボタンから各機能を実行できます。

Use as Initialization Image img2img 用の画像として使用する
Load Settings From Metadata 画像中に埋め込まれた設定値を読み込んで使う
Copy Prompt to Clipboard その画像に埋め込まれたプロンプトをコピー

前に生成させた画像の設定値を再び利用したい時は、画像をソフトにドラッグ&ドロップして「Load Settings From Metadata」を押すだけで簡単に設定を読み込めるのでとても便利ですね。

 

顔面修復機能の拡充

生成画像中に含まれる人の顔を修復し、不自然なところや低画質でぼやけてしまっているところを綺麗にしてくれる機能「Face Restoraction」が強化されました。

新たに別の顔復元法 CodeFormer が追加され、顔修復方法を2つから選べるようになりました。

※顔復元機能にはソフト画面右上の「魔法のステッキ」アイコンのボタンをクリックすればアクセスできます。

※初回実行時のみ、使用に必要なファイルがダウンロードされるため画像生成時に数分の待ち時間が生じます

 

CodeFormer 顔復元

Face Restoration (顔復元) の設定を Disabled (無効) から CodeFormer に変更すれば、CodeFormer による顔復元機能が有効になりこれから生成する画像には顔修復がかけられます。

CodeFormer による顔復元の使い方

 

選択後、下に2つの設定パラメータが現れます。

CodeFormer による顔復元の使い方
Face Restoration Strength

値が大きいほど補正効果が強くなります。( 0 ~ 1 の範囲)

CodeFormer の Face Restoration Strength の各値の比較

小さい値では十分な補正効果が得られないことが多いため、基本的に最大値の1にしておき顔が変わりすぎた場合のみ値を小さくする感じでOKです。

 

CodeFormer Fidelity

修復前の顔面への忠実さ。( 0 ~ 1 の範囲)

0に近づけるほど修復の質が向上する代わりに忠実さが減り、元の顔と離れてしまいます。

1に近づけるほど忠実さが向上して元の顔を維持してくれる代わりに、修復の質は今ひとつになってしまいます。

CodeFormer の CodeFormer Fidelity の各値の比較

0にすると元の顔の雰囲気とだいぶ変わってしまいますが、1ではあまり復元が行われず目の不自然な部分が残ってしまっています。

0.6 など、ほどほどの値を指定しておくのが良いかもしれません。

 

GFPGAN と CodeFormer の比較

GFPGAN と CodeFormer の顔修復結果を比較した結果、次の通りになりました。

(どちらも Face Restoration Strength は 1。CodeFormer の Fidelity の値は 0.6)

GFPGAN と CodeFormer の比較

CodeFormer は修復箇所の色味が変わっている点 (特に唇) が気になります。

この写真の場合は GFPGAN の方が良い顔修復を行えるようです。

一般に GFPGAN の方が CodeFormer よりも修復の精度が良いみたいですが、場合によっては肌の質感がなめらかになりすぎて不自然に綺麗に見えてしまうということもあるようです。

おすすめは GFPGAN ですが、GFPGAN の生成結果が微妙な場合は CodeFormer も試してみるのが良いかもしれません。

 

参考情報

GFPGAN と CodeFormer を比較している方がいらっしゃいました。

リンク:GFPGAN and CodeFormer - seperately and together.

この方は両者を組み合わせることで GFPGAN の修復精度と CodeFormer の人間らしい顔の質感をいいとこ取りできるか検証していました。

※比較画像のリンクはこちらです。

 

(GFPGAN の更新について)

ソフトバージョン 1.3.1 以前から バージョン 1.5.0 以降に移行した場合、ソフト内部の GFPGAN バージョンも更新されているので以前より自然に顔面修復が行われるようになっています。

左が顔復元が適用される前、中央と右が顔復元適用後です。

(中央はソフトバージョン 1.4.0 以降のGFPGAN、右はソフトバージョン 1.3.1 以前のGFPGANの結果です)

GFPGANの新旧バージョン比較

"smiling child face facing forward" -s 50 -S 1780384779 -W 512 -H 512 -C 7.5 -A k_euler_a -G 1.0  ※Face Restoration Strength はどちらも 1

 

顔復元により、変になっていた目の部分や不自然な歯の形が修正されて自然になっています。

最新版のGFPGANと旧版を比較すると、旧版では修復された箇所の彩度が低下して顔の色が変わってしまっている一方、最新版では顔色はそのままに目などの不自然な部分だけ修復されています。

以前に一度だけ GFPGAN の顔修復を試して結果が微妙でそれ以来使用していないという場合、この機会にもう一度試してみると今度は上手くいくかもしれません。

 

設定画面に追加された項目

※設定画面はソフト画面右上の歯車マークのボタンからアクセスできます。

Unload Model After Each Generation (No Idle RAM Usage)

画像生成後にモデルをアンロード(読み込み解除) するオプションです。

他のソフトや Stable Diffusion 環境とこのソフトを同時に利用している場合、モデルの読み込みを解除しないと RAM 不足で別のソフトで Stable Diffusion が実行できない場合があります。

頻繁に使用ソフトを切り替える場合はこのオプションをONにしておくことで、画像生成後にモデルがアンロードされ使用 RAM が解放されるので上記問題を解決できます。

注意:画像生成のたびにモデルを再読み込みする必要が生まれるので、画像生成にかかる時間が増加してしまいます。基本不要な設定なのでOFFのままが推奨です。

CUDA Device

画像生成に使用する GPU または CPUを選択できるオプションです。

デフォルトでは Automatic (自動認識) になっていますが、もしお使いのPCに NVIDIA 製のグラボが搭載されているにもかかわらずCPUで画像が生成されてしまっている場合は、ここで手動で GPU を選択してください。

複数の GPU が使える場合もこの設定で選択できます。

※ CPU での画像生成は試験的機能なので実際に動作するかどうかわかりません。仮に動いたとしても1枚の画像生成に数十分ほどかかってしまい実用上厳しいなんてことも…。

Metadata to Include in Filename

メタデータ(画像生成に使った設定)を画像ファイル名に含めるかどうか選択できるオプションです。

Prompt プロンプト
Seed シード値
Scale Guidance Scale (Creativeness) の値
Sampler 使用サンプラー名
Model 使用モデル名

例えば全部にチェックを入れて「photo of cat」というプロンプトで画像を生成させると、画像ファイル名は

2022-10-01-12-51-10-1-photo_of_cat-1355297883-scale7.50-k_euler_a-stable-diffusion-1.4.png

のように「年月日時分秒-連番-入力プロンプト-シード値-Scale値-サンプラー名-モデル名.png」という形式になります。

※Create a Subfolder for Each Prompt (各プロンプトごとにフォルダを作る) 設定をONにしていると、こちらのファイル名設定で Prompt にチェックを入れていても画像ファイル名にプロンプトは入りません。

When Post-Processing Is Enabled, Also Save Un-Processed Image

Post Processing (画像拡大が顔修復) が有効になっている時、拡大や修復を行う前の画像も保存するか選択できるオプションです。

 

Prompt Queue や Prompt History 機能の改善

※これらの機能の使い方自体はこちらのページで説明しているのでご確認ください。

プロンプト履歴機能 (Prompt History)

 

以前実行したプロンプトや設定値を履歴から呼び出して簡単に再入力できる機能「Prompt History」の画面に機能が追加されました。

プロンプト履歴機能 (Prompt History) の画面(バージョン1.5.0)

  • 右上の Prompt Text Filter ボックスでプロンプト履歴の検索が可能に
  • 右上の Enable Prompt History のチェックを外すことで、プロンプト履歴機能をOFFにできるように
  • 項目の右クリックメニューに「Copy Prompt」が追加された

 

プロンプトキュー機能 (Prompt Queue)

 

現在のプロンプトと設定値をリストに追加して、後でリスト内を一括実行できる機能「Prompt Queue」が若干使いやすくなりました。

上記ボタンを右クリックすると「Add Current Settings to Queue」メニューが現れるようになったので、わざわざ Prompt Queue 画面を開かなくても現在のプロンプト・設定値を Queue に入れられるようになりました。

同一プロンプトで設定値(Sampler や Step数など)だけ変えてQueueにどんどん追加していき後で一括実行するなんて時に Queue への追加が簡単になって効率化したと思います。

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